四方を山に囲まれた池田町は、面積の9割が森に覆われた「木のまち」です。
岐阜県との県境にそびえる冠山からまちの南北に足羽川が流れ、美しい渓谷が広がる志津原地区には、本州では唯一の「かずら橋」が架けられています。
春は色鮮やかな新緑、夏は渓流の涼、秋は紅葉や金色に実る稲穂、冬は一面の銀世界。
まちのいたるところで、季節の移ろいのなかに、郷愁を誘う日本の原風景を見ることができます。
池田町は古くから、神事にはこの地で生まれた田楽を奉納してきました。水海地区の鵜甘神社に伝わる田楽能舞は約800年の伝統があり、国の重要無形民俗文化財の第1号に指定されています。町内には能舞台を備えた神社が3社あり、能楽が池田町に深く根付いていることを伝えています。
さらに、古くから伝わる能面や、有名な能面師が打った能面などを展示する「能面美術館」もあり、町内を巡りながら能楽の歴史に触れることができます。
大人も子どもも「おたがいさま」の気持ちで助けあいながら暮らす池田町は、まち全体がほっこりと温かな雰囲気に包まれています。旅人にも気さくに接してくれるので、昔から知っていたかのようにおしゃべりが弾むことも。
旅行は現地の人とのふれあいも楽しみのひとつです。ぜひ、池田町の魅力を、地元の人との会話から感じ取ってみてください。
池田町は、良質な土とミネラルを豊富に含む水に恵まれた農村でもあります。昼夜の寒暖差が大きい風土のなかで、じっくりと栄養を蓄えながら育つ米や野菜は、食べた瞬間にからだが喜ぶような、とびきりの美味しさが自慢です。
池田町では家庭で出た生ごみを回収して有機肥料を作っており、サステナブルな循環型の農業を基本としています。農家さんは農薬や化学肥料をできるだけ減らし、美味しくて人にも環境にもやさしい、安心安全な作物づくりに励んでいます。
食文化を愉しんでもらうイベント「食の文化祭」を毎年11月に行っています。池田町丸ごと会場となって、田舎の食を愉しんでいただけます。